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吊り天井とは?直天井との違いやメリット・デメリット解説!
「吊り天井」という構造を採用している建物は数多いです。ですが、吊り天井にはメリットがある一方で天井ボードが落下する危険もあり、特に東日本大震災以後は耐震性への不安が高まりました。吊り天井に関心を持つ方にとっては吊り天井の安全性は特に気になるところだと思います。そこで本記事では、吊り天井とは何かについて、そのメリットとデメリットを中心に分かりやすく解説します。ぜひ参考にしてくださいね。
目次
吊り天井と直天井の違い
建物の天井の構造には大きく分けて「吊り天井」と「直天井」の2種類があります。
直天井は建物の構造の内側の上方をそのまま天井とするのに対し、吊り天井は建物の天井裏から金属のボルトなどを使用して格子状の枠組みをつり下げ、表面に天井ボード(石膏などで作る)を取り付けたものを指します。
2011年に発生した東日本大震災の際に吊り天井の天井ボードが落下する事故が相次いだため、大型施設の吊り天井については一定の条件を充たすものは「特定天井」と定められ、高い安全性が求められることになりました。
吊り天井にするメリット
吊り天井にするメリットについてご紹介します。
高い遮音効果
吊り天井には高い遮音効果があります。
吊り天井にすると構造物と天井ボードの間に空間ができるので、構造物の振動をある程度やわらげることが可能となり、天井から階下への音が伝わりにくくなります。
また、構造物と天井ボードの間の空間に防音材・遮音材・吸音材などを取り付けることにより、階下から天井への音の伝達を抑えることができます。
空調など諸設備の設置スペースができる
吊り天井にすることで生じたスペースに、配線などの電気設備・水道・空調などの諸設備を設置することができます。
様々な設備が天井ボードで隠れるので見た目がすっきりするほか、メンテナンスも容易になります。
壁紙やクロスを貼ると長持ち
吊り天井は直天井の場合と違って湿気などの影響を受けにくくなるので、壁紙やクロスを貼ることで長持ちしやすくなります。
吊り天井にするデメリット
吊り天井にはメリットも多いですが、残念ながらデメリットも存在します。デメリットは主に2つあります。
耐震性に不安
建造物の天井裏から枠組みを吊り下げる構造になっているので、地震が発生するなどして大きな振動があると連動して揺れてしまいます。
そうすると、負荷に耐え切れずに破壊されたり落下したりする危険があります。
実際に、東日本大震災の際には全国で吊り天井の落下事故が相次ぎました。
「特定天井」に該当する場合は基準を充たす必要
吊り天井の中でも体育館やホールなどの大型施設の吊り天井は、政府が定めた「特定天井」に該当する場合があります。
「特定天井」とは東日本大震災の後に定められたもので、特に高い耐震性を要求される吊り天井のことです。
特定天井に該当する場合は、特定の条件を充たすために構造を整備する必要があり、そのための費用や労力がかかってしまいます。
吊り天井のメリットと耐震性を兼ね備えた「膜天井」
以上ご説明したように、吊り天井にはメリットも多い一方でデメリットもあります。
デメリットの中でも最大のものが耐震性の不安と言えるでしょう。
でも、吊り天井のメリットを持ちながら耐震性も兼ね備えた、まさに「いいとこ取り」の天井があります。それが「膜天井」です。
膜天井は吊り材が必要ないため吊り天井のメリットを持ちつつも特定天井に該当しません。
軽さ・柔らかさと強度を兼ね備えているので高い耐震性を持っているほか、空間をデザインする意匠性にも優れています。
吊り天井のデメリットを回避しつつメリットをいかすためには、「膜天井」は有望な選択肢と言えるでしょう。
まとめ
以上、吊り天井のメリットやデメリットについて解説しました。いかがだったでしょうか?
吊り天井にはメリットとデメリットがあるので、双方を見比べながら導入するかどうかを決めるとよいでしょう。
さらに、吊り天井のメリットをいかしつつデメリットを回避できる「膜天井」という選択肢もおすすめです。
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