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オフィス天井は主に3種類!それぞれの長所・短所とは?

2022/02/16

オフィスの雰囲気は天井の種類によって大きな影響を受けます。そのため、快適な職場環境を作るには、天井選びも重要な要素です。オフィス天井を工法で分けると、主に「在来工法天井」「システム天井」「スケルトン天井」の3種類があります。オフィスに最適の天井を選ぶには、各種類の天井の特徴について知ることが大切です。
この記事では、各種類の天井の長所・短所や天井選びのポイントなどについて解説します。

オフィス天井は主に3種類!それぞれの長所・短所とは?

オフィス天井の工法は主に3種類

オフィス天井を工法で分類すると、主に「在来工法天井」「システム天井」「スケルトン天井」の3種類があります。ここでは、それぞれの特徴や長所・短所をご紹介していきます。

在来工法天井の特徴

「在来工法天井」とは、天井の骨組みに仕上げ材を張り付ける工法で作られた天井です。もっとも普及している工法であるため、数多くの建物で採用されています。

長所
  • 仕様の自由度が高い

空調やライトの位置などの仕様を自由に設定することができます。

  • 材料費が安価で済む

広く普及しているため、比較的低価格で材料を調達できます。

  • 吸音性や断熱性を高めることが可能

仕上げ材の種類によっては、吸音性や断熱性を高めることができます。

短所
  • レイアウトの変更が難しい

空調やライトなどを動かすのが難しいため、天井のレイアウトを変更しにくいという短所があります。

システム天井の特徴

「システム天井」とは、下地材で作った骨組みに、仕上げ材・空調・ライトなどをはめ込むように組み立てた天井です。システム天井には、大きく分けて「ライン天井」と「グリッド天井」の2種類があります。

ここでは、2種類のシステム天井の特徴や長所・短所を解説します。

ライン天井の特徴

「ライン天井」とは、仕上げ材やライトなどが一体化している天井です。下から見上げた時に、器具がライン状に並んでいるのが特徴です。

長所
  • 費用が安い

低価格の天井材を使用しているため、費用が安いのが長所の一つです。

  • 明るさを均一化できる

机とライトを並列に配置することで、机を照らす光の明るさを均一化することができます。

  • 柔軟にレイアウトの調整ができる

任意の寸法でラインの間隔を決められるほか、機器の移設も可能であるため、柔軟にレイアウトの調整ができます。

短所
  • ライトの向きを変えられない

ライン天井では、天井材の形に合うライトがはめ込まれているため、ライトの向きを変えることは基本的にできません。

  • 地震の際に天井材が落下するおそれ

地震の際の縦揺れに弱いため、地震の衝撃で大きな天井材が落下するおそれがあります。

グリッド天井の特徴

「グリッド天井」とは、格子状に組まれた下地材に、仕上げ材やライトなどがはめ込まれたタイプの天井です。仕上げ材やライトを部分的に交換できるのが特徴です。

長所
  • メンテナンスやレイアウトの変更が容易

仕上げ材やライトを部分的に取り外せるため、メンテナンスやレイアウトの変更を行うのが容易です。

  • 仕上げ材が落下しにくい

地震の際にも、仕上げ材が落下しにくいです。

  • 天井裏の点検がしやすい

パネルを部分的に取り外すことが可能なため、天井裏の点検がしやすくなっています。

  • 意匠性が高い

整然とパネルが並べられているため、見栄えがよく、高い意匠性を持っています。

短所
  • 高価である

比較的高価なのが短所です。

  • 吸音性が低い場合がある

天井材の材質やサイズによっては、吸音性が低い場合があります。

スケルトン天井の特徴

「スケルトン天井」とは、クロスなどの内装材が一切なく、建物のコンクリートがむき出しの状態になっている天井のことをいいます。梁や柱などの建物の構造部分をそのまま露出するため、「躯体現し」と呼ばれることもあります。

長所
  • 開放感がある

空間が広くなるため、とても開放感があり、部屋全体が明るくなります。

  • 意匠性が高い

意匠性が高く、洗練されたおしゃれ空間を演出できます。

短所
  • 手間やコストが多めにかかる

元々あった天井を解体したり、配線をまとめたりする必要があるため、手間やコストが多めにかかります。

  • 空調の効率が悪くなる

オフィスビルの空調は、天井材を張った状態で効率が上がるように設計されています。そのため、スケルトンにして空間が広くなると、空気の対流が弱まり、空調の効率が悪くなってしまいます。

  • 音が反響しやすくなる

吸音材の役割もある天井ボードがないため、音が反響しやすくなるおそれがあります。

オフィス天井の種類選びのポイント

オフィス天井を選ぶ際には、機能性や見栄えだけでなく、働く人に与える影響を考慮しなければなりません。例えば、天井があまりに低いと、人は圧迫感を覚え、ストレスの要因になります。逆に高すぎると、落ち着かず居心地の悪さを感じてしまう可能性があります。小規模なオフィスの場合は、最低でも2.6メートルの高さがほしいところです。このように、天井が人に与える影響を頭に入れつつ、業務効率が上がる天井を選ぶことが大切です。

まとめ

今回はオフィス天井の種類について解説しました。各タイプの天井には、それぞれの特徴があるため、長所と短所をしっかり把握することが大切です。機能性や見栄えだけでなく、人に与える影響を考慮し、もっとも業務効率が上がる天井を選んでくださいね。

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