お役立ちコラム
内装工とは?仕事内容・年収・仕事環境・資格を網羅的に解説!
建築業界において欠かせないお仕事の一つが「内装工」です。
内装工は、依頼主の要望に応じて最適な空間をイメージしつつ、さまざまな材料を使いながら室内空間を美しく仕上げていきます。
そんな内装工は、室内の壁・床・天井から設備・器具に至るまで、内装のあらゆる要素に関わる内装工事のエキスパートです。
みなさんの中には
「内装工の仕事内容は?」
「内装工に関係する資格とは?」
など、内装工に関する疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
そこでこの記事では、内装工とは何か・内装工の仕事内容・内装工事の手順・内装工の年収や仕事環境・内装工の資格などについて分かりやすく解説します。
目次
内装工とは?
「内装工」とは、建築作業の最終段階である内装工事を行う職人のことです。
内装の仕上がり具合は、建物内部の雰囲気やクオリティを大きく左右するため、内装工は建築作業において大きな役割を担います。
また、新築工事やリフォームだけでなく、移転時の原状回復でも内装工事が必要になるため、内装工の出番となります。
内装工の仕事内容
内装工事の方法は材料などによって多岐にわたり、建築基準法や消防法などの法律によっても施工方法や使用する材料が異なってくるため、内装工の仕事はさまざまな分野に分かれています。
例えば、クロス(壁紙)張りを専門とするクロス職人・ボード張りが専門のボード職人など、ひと口に「内装工」といっても、たくさんの種類が存在します。
以下に、分野ごとの内装工の仕事内容をご紹介します。
床仕上げ
建物の床に基準線を引き、タイル・シート・じゅうたん・カーペットなどを敷いていく作業です。
床材同士の継ぎ目が見えないようにしたり、決まった線からズレないようにしたりするなどの技術が必要になります。
天井仕上げ
天井に専用の石膏ボードを張る仕上げ作業です。
ボード張り
壁や天井の下地材の上に石膏ボードを貼り付ける作業です。
クロスをきれいに貼るために欠かせません。
クロス張り
壁や天井に張ったボードの上からクロスを張りつけていく作業です。
しっかりシワを伸ばしながら、定位置に真っ直ぐに張りつける技術が要求されます。
塗装
壁・ドア・天井などに塗装を施していく作業です。
目的や材質に合った塗料を選択し、ムラなく仕上げる必要があります。
鋼製下地材の組み立て
鉄骨の骨組みの上に部材を張り、壁や天井の下地となる部分を構築していく作業です。
建物を内側から支える下地を作るという、とても重要な作業です。
内装工事の手順
内装工の仕事内容をご紹介したので、ここでは内装工事の具体的な手順について解説します。
以下のような流れで行います。
➀現地調査
まずは施工予定地の現地調査を行います。
着工前に工事現場で採寸(部屋や窓の大きさ・高さなど)を行い、店舗であれば空調の配置などを調べます。
➁平面図の作成
現地での採寸をもとに平面図を作成します。
適切な提案や見積もりを行うためにも、とても重要な作業です。
➂基本プランの設計
依頼主の要望やイメージなどを最大限に実現できるように、平面上にプランを設計します。
部屋の割り振り・動線・必要なスペースの確保などが重要なポイントです。
④契約
基本プランに沿って何度も依頼主と打ち合わせを行い、依頼主の納得がいくものができたら契約を交わします。
契約時には依頼主に工程表を提出し、工事の流れを把握してもらいます。
⑤給排水工事
まずは、空調や水回り給排水工事を行います。
⑥下地工事
天井・壁・床などに下地材(木や軽量鉄骨など)を設置する作業を行います。
下地工事の精度が内装の仕上がりに大きく影響するため、細心の注意を払う必要があります。
⑦電気工事
下地工事が完了したら、電気設備を設置する工事に取り掛かります。
エアコン・空調や照明の取り付けを行い、隠蔽配線工事を実施します。
⑧内装仕上げ工事
最後に内装仕上げ工事を行います。
内容は、天井仕上げ工事・パーテーション工事・クロス張り・インテリア工事・防音工事など多岐にわたります。
⑨各種検査の上で引き渡し
工事が完了したら、自主検査・社内検査・設計検査・消防検査など必要に応じて各種検査を実施します。
検査の終了後、依頼主に引き渡します。
内装工の年収や仕事環境について
内装工の全国平均年収は約361万円、日給は平均10,000円です。
実務経験を積み、「内装仕上げ施工技能士」などの国家資格を取得すれば、さらなる年収アップにつながります。
作業時間は、一般的な建設現場と同様に午前8時から午後5時までが基本ですが、夜間の作業が必要になる場合もあります。
現場が屋内であるため、天候の影響に左右されないのが特長です。
内装工になるには?
内装工になるのに、資格・年齢・学歴などの制限はありません。
しかし、材料を運搬する作業があるため、普通自動車免許は持っておいた方が良いでしょう。
内装の仕事は未経験からでも始めることができます。
最初は先輩の指導のもとで見習いから始め、仕事のスキルやノウハウを習得し、一人前になっていきます。
また、専門学校で基礎を学んだ上で就職するのも一つの方法です。
内装工として一人前になるには、個人差もありますが、一般的には3年から5年ほどかかるとされています。
全ての作業を1人で行えるほどに熟達すれば、独立することも可能です。
内装工の資格とは?
内装工を始めるのに必要な資格はありませんが、内装工としてキャリアアップするのに有利な各種資格が存在します。
その中でも代表的な資格が、「内装仕上げ施工技能士」です。
内装仕上げ施工技能士には1級・2級・3級があり、試験に合格すると、1級は厚生労働大臣名の、2級と3級は各都道府県知事名の合格証書が授与されます。
試験内容は、学科と実技試験です。
内装工に関連する資格は、他にも「塗装技能士」「家具製作技能士」「左官技能士」などがあります。
どんな人が向いている?
内装工の仕事においては、特に仕上がりの美しさが求められます。
作業のほとんどを手で行うため、手先が器用な人や細かい作業が得意な人に向いているといえるでしょう。
逆にいうと、集中力や忍耐力に自信がない方には大変かもしれません。
内装はデザイン性も重視されるため、インテリアなどが好きで、美的感受性に優れている人なら、楽しく作業を行うことができるでしょう。
また、重い材料を運ぶなど体力が必要な作業も多いため、体力に自信がある人や体を動かすことが好きな人にも向いています。
まとめ
以上、内装工について解説いたしました。
内装工は、自分が行った仕事が建物の美しさや利便性などの仕上がりに直結するため、とても達成感のある仕事です。
完成した建物を使う人が喜ぶ姿を見たり、感謝の言葉を受け取ったりするのは、大きなやりがいといえるでしょう。
もし内装工の仕事に興味を持つ方がいらっしゃいましたら、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
もし内装工事を検討中の方がいらっしゃいましたら、「株式会社SEED」にぜひご相談ください。
当社は東京・千葉・福岡でシステム天井の施工・店舗やオフィスの内装工事を行っております。
当社はお客様からいただいたご要望を完璧に実現できるように日々技術の向上に努めて参りました。
累計施工実績1,000件以上の当社ならではの、確かな施工品質と迅速かつ柔軟な対応力で、お客様のニーズに沿ったサービスをご提供いたします。
関連記事
受付時間 9:00~18:00 (日曜日定休日)